
友愛会の取り組み
教育
人材育成の基本方針
友愛会は、教育とは“共育”であるという視点から、個々人の能力を最大限に発揮しつつ “共創”による相乗効果で部署の目標・事業目標を達成したいと考えています。そのため、個々人が主体的に学び、キャリアアップを重ねることができるよう、各職員の階層や興味に即したきめ細かい人材教育プログラムを構築し、これを日々改善しています。
VISION
友愛会の理念のもと、多角的視点で物事を捉え、率先垂範できる人材を育成する
MISSION
- 階層別研修を確立し、人が育つ環境を整える
- 個々人のノンテクニカルスキルの向上を目指す
- 友愛会職員が講師として、知識提供する機会を創る
CORE-VALUE
「学習」「共育」「協働」
階層別研修教育体系図

階層別研修プログラム

新入職導入研修
学生から社会人へと役割移行(Role transition)を経験し、時にはリアリティショックを体験しつつ、現場に適応するステップを踏む
目的
年間を通し、社会人としてあるいは組織に属する為に必要なスキルを身につけ、社会医療法人 友愛会職員としての自覚を持つとともに、環境に適応できる
受講対象者
4月1日入職の全職種
目標
- 同期との絆を深める
- 離職する事なく、自己成長のプロセスを自覚する
- 社会人として、友愛会職員としての行動を意識する
研修プログラム
- 同期との絆を深める
- 離職する事なく、自己成長のプロセスを自覚する
- 社会人として、友愛会職員としての行動を意識する
入職時集合研修 |
①配属部署に入る前に必要な知識を身につける |
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宿泊研修 |
①集合研修終了後、配属部署にて業務遂行を実践する中、発生するリアリティショックを軽減させる方法を身につける |
ストレスマネジメント研修 |
①入職から約3ヶ月経過し、求められる能力や夜勤導入に向けた不安等の現状との解離について研修を通し、対処法を知る |
半年振り返り研修 |
①入職から半年経過し、成長している自分自身に気づくことができる |
1年振り返り研修 |
①後輩を迎える準備として、できていることや課題を整理する |
新入職総合職研修
目的
【受講者】
研修を通し医療現場のイメージを掴むことで、自身の事務職員としての役割や今後のキャリア形成に役立てる
【講師】
当該部署の役割を新人へ講師として伝えることで、プレゼンスキルを身につける
受講対象者
【受講者】
2021年4月1日に入職した総合職職員
【講師】
当該部署の若手職員
目標
【受講者】
- 総合職として必要な知識を身につけることができる
- 病院全体の動きや事務職の役割を知ることができる
【講師】
- 自部署の役割についてあらためて認識することができる
- パワーポイントの作成やプレゼンを通して伝える力を強化する
研修プログラム
基礎研修 |
施設見学 |
法人内各施設内を見学し、特性を知る |
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ビジネスマナー・ビジネス文書 |
集合研修での学びからさらに事務職に必要なスキルについてロールプレイングを通し身につける |
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MOS研修 |
事務職に必要な基本的な操作を身につける |
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施設研修 |
① 健康管理センター |
①施設内にて受付・患者対応等を学ぶ ②施設内各部署を見学することで、豊見城中央病院の特性を知る |
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他部署実習 |
看護部・医療技術部 |
事務職以外の職種がどの様な業務を実施しているのか、見学を通し理解する |
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他部署研修 |
医事課 |
診療報酬について |
病院運営に必要な医事課の役割及び診療報酬の流れを理解する |
資材課 |
物流のしくみについて |
病院運営に必要な資材搬入の仕組みや、価格交渉について理解する |
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経理課 |
法人・病院内の財務管理 |
財務管理の仕組みや、収支書に関する数字の意味を理解する |
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経理課 |
法人・病院内の財務管理 |
法人内で働く職員の管理について理解する |
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総務課 |
病院運営に必要な法的知識 |
病院運営上必要な法律や、施設基準について理解する |
入職2・3年目研修
目的
様々な指導の仕方や価値観の多様性について学ぶことで、これからの後輩育成において活用できる知識を身につけ、協働の精神を育む
受講対象者
入職2・3年目の事務職員
目標
- 後輩の指導・育成について基本的なポイントや指導方法について学び、実践へと繋げることができる
- 価値観や個人の多様性について学び、組織の中で共に働くことについて学ぶことで、協働の姿勢を養う
研修プログラム
後輩指導について考える |
ワークを通して、指導方法について理解を深めるとともに、日頃の自身の指導の仕方について振り返る |
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価値基準 |
ワークを通して、様々な価値観があることを理解する |
行動と結果 |
望ましい結果を導くためのサイクルメソッドについて学ぶ |
教える立場とは |
他者と共に成長していくために必要なことについて学ぶ |
ステップアップ研修
目的
各種研修項目について段階的に習熟できるようプログラムし、個々人の能力に合わせた研修参加ができるよう調整。個々人のキャリア形成の一助とする
受講対象者
2年目以降の医師以外の全職種
目標
- 各種研修項目を受講することにより課業における自己能力を最大限に発揮することができる
- 他施設や他部署の職員と交流することで、多角的視点を持つことができる
- 自身の課題について理解し、自己研鑽に努めることができる
研修プログラム
対人関係 |
コミュニケーションⅠ |
1対1の関係性での対話について理解する |
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コミュニケーションⅡ |
複数の関係性での対話について理解する |
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チームワークトレーニングⅠ |
チーム形成についてワークを通し理解する |
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チームワークトレーニングⅡ |
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接遇Ⅰ |
5原則 |
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接遇Ⅱ |
敬語・言葉遣い |
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接遇Ⅲ |
電話応対 |
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コーチング基礎 |
コーチングについて理解し後輩と関わることができる |
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(新)医療メディエーションⅠ |
基本的なメディエーションについて学び臨床に活かすことができる |
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(新)医療メディエーションⅡ |
実践の場で活用したメディエーションを振り返り、更に深めていく(メディエーションⅠの受講修了者) |
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論理的思考の |
問題解決技法Ⅰ |
事例を通し問題解決法の基本的な流れを理解する (5S・PDCAサイクル・ブレーンストーミング・KJ法など) |
問題解決技法Ⅱ |
問題解決技法Ⅰで行った事例を通し、課題解決に向けて特性要因図等の手法を学ぶ) |
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メンタルヘルス |
ストレスマネジメントⅠ |
ストレスマネジメント基礎編 |
ストレスマネジメントⅡ |
ストレス・マネジメントに活かす認知行動療法 (認知再構成法、問題解決療法) |
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ストレスマネジメントⅢ |
対人ストレス・マネジメントに活かす交流分析 |
受講の流れ
- 「ストレスマネジメント」を除く他の項目については、事前にPIP-Makerの研修ソフトから事前学習を行った上で研修へ参加する
- 研修参加は、上席の承認を得た上で、日程を確認し人材開発課HPより申し込む
- 研修参加人数は最大20名
初任管理者研修
目的
管理職者としての一歩を踏み出す為に、臨床現場や当該部署で培った経験を活かし、求められるマネジメントスキルの知識を身につけることができる
受講対象者
昨年度昇進した副主任・主任(看護部・医療技術部・事務部)他
目標
- 管理者としての基軸づくりについて理解する
- プレイヤー思考とマネジメント思考の違いについて理解する
- チームビルディングを体験し、現場で活用することができる
研修プログラム
1日目
講話 |
法人が求める管理者像について理解する |
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グループワーク(現状の課題) |
多職種の管理者と交流することで、情報を共有する |
マネジメントスキルについて |
マネジャーとしての基本的な知識を理解する |
ビジネス文書・ビジネスマナー |
役職者として体外的な活動が増える中、基本的なビジネススキルを再確認する |
2日目
チームビルディング |
ワーク体験を通し、中間管理職の在り方について理解する |
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主任・副主任研修
目的
役職者として身につけたい知識を習得する。又、同列の役職者との交流を通し情報共有を行う
受講対象者
主任・副主任として現場で活動しており、未だ研修を受講したことがない職員又は、以前受講したが再受講を希望する職員
目標
- 受講することにより、知識を増やし現場管理に活かすことができる
- 役職者として、マネジメント思考を拡げる
研修プログラム
コーチングⅡ |
コーチングの手法を活用した面談の仕方を学び、部下との関わり方の選択肢を増やす |
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経営指標の基礎知識 |
病院の収益を含むお金の流れを知ることで、現場での意識付けを行う |
面接スキル |
部下育成の面接方法について知ることで、実践に活かすことができる |
プロジェクトマネジメント |
事例演習を通し、プロジェクトの進め方について学び、実践へとつなげることができる |
(新)医療コンフリクト |
現場にて起こるトラブルに対する、対応や向き合い方について学ぶ |
管理者研修
目的
役職者として身につけたい知識を習得する。又、同列の役職者との交流を通し、情報共有を行う
受講対象者
一般職員の人事考課(目標管理シート)に関わる一次考課者・二次考課者
目標
- 受講することにより、知識を増やし現場管理に活かすことができる
- 役職者として、マネジメント思考を拡げる
研修プログラム
人事考課目標管理研修 |
目標管理シートにおける目標設定、面談、評価におけるポイントについて学ぶ |
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人事考課目標管理研修 |
設定面談・フィードバック面談についてロールプレイングを通し学ぶ |
GRACE研修
目的
対人ストレスや日々の業務に追われる中で自身に向き合い、心身を整える
受講対象者
臨床経験5年以上10年未満の看護師
目標
- ストレス軽減とセルフケアスキルの獲得
- ケアの質の向上
研修内容
自身の身体や心を整えることに役立つマインドフルネス瞑想の実践や医療者として一人の人間として患者さんやご家族と関わる中で葛藤した場面を振り返り、人のケアに携わり続けている理由などについてワークを通して考える
GRACEプログラムとは
死やその看取りに関わる研究を行ってきたジョアン・ハリファックス老師によって考案された医療従事者の燃え尽きや共感疲労の予防を目的としたプログラムである。GRACEプログラムでは、ケアに関わる5つのステップを瞑想や身体技法、対話形式のワークを通して学び、臨床現場で死やその人にとっての困難を受け止める支援者のスタンスを育み、日々のケアに生かしていくためのトレーニングを行う