友愛医療センター 心臓血管外科スタッフを増員!体制強化しました

当院心臓血管外科では、大幅な人員増強を行い、新たに常勤医師1名、診療看護師1名が加わりました。また、外国人臨床修練制度を利用して、今年4月からフィリピン出身の外国人医師を受け入れています。9月末までの期間で低侵襲心臓手術(MICS)などの手技の習得を目指します。先生方をご紹介します。

折居 衛 医師

初期研修の2年間、中頭病院で働いた後、名古屋、埼玉で心臓血管外科の修練を積んできました。気がつけば医師として11年目となり患者さんの治療に対する責任を一層強く感じる日々を過ごしています。地域の皆様のご期待に沿えるよう精進していきます。

オルティズ アランアンソニー デグズマン 医師

先進的な心臓血管手術治療を提供する最高の病院の一つであり、高度な治療が可能な多数の専門医を擁している友愛医療センターで、特に低侵襲心臓手術(MICS)の技術と知識を習得し、フィリピンの患者さんに最良の治療オプションを提供できるように頑張ります。

新たな診療看護師(NP)がハートチームに加わりました!

心臓血管外科では2人の専属NPが診療をサポートしています

NPとはNurse Practitionerの略で、大学院での教育課程を経て、日本NP教育大学院協議会の認定資格に合格した看護師です。高度な専門知識を備え、医師の指示で一定の医療行為を行うことができ、医師不在時にも迅速かつ安全な医療を提供しています。

地元沖縄の医療に貢献するため、診療看護師として新たなステージへ踏み出すこととなりました。患者さんが住みたい場所で、望む生活を送ることができるようにサポートさせていただきます。

診療看護師 國吉 裕太郎

沖縄初! ロボット支援下による心臓手術の認定施設に

友愛医療センターはこのたび、県内初の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」による心臓手術が可能な施設となりました。ダヴィンチXiとは、患者さんの身体への負担が少ない低侵襲技術を用いて複雑な手術を可能とするために開発された手術支援ロボットです。当院では既に、腎・泌尿器外科(腎臓がん、前立腺がん)、消化器外科(直腸がん)で運用されており、新たに心臓血管外科も加わってより多くの患者さんにロボット支援下手術が提供できるようになりました。

5月にダヴィンチ手術の初症例を実施しました!

今年5月、当院は県内初となるロボット支援下での僧帽弁形成術を行いました。トレーニングを重ねて術者認定を受けた医師が内視鏡カメラから映し出される患者さんの体内立体映像を見ながら、手元のコントローラーでロボットのアームを操作し、僧帽弁閉鎖不全症に対する手術を施行しました。

心臓血管外科部長よりメッセージ

当科の目指す医療は「患者さんに良い医療として還元されること」です。そのために①2024年から開始される「医師の働き方改革」に対応可能なチーム構築②低侵襲心臓血管外科医療の追求―の2点に取り組んでいます。
医師の労働時間制限により来年度以降は緊急手術が対応可能な病院が限定されることが予想されていますが、ことし4月に大幅な人員増強を行い、当院心臓血管外科は来年4月以降も全ての手術に24時間365日対応可能な基盤ができました。また5月からはロボット支援下僧帽弁形成術を開始しました。関連学会より県内初の施設および術者認定を頂き、第1例目を無事終えています。
ロボット支援下による手術では病変の良好な視野確保が可能で、治療の完成度はさらに上がり、創部侵襲が少ないことから創痛が従来治療に比べて圧倒的に軽減されたと実感しています。そのため術後1週間以内の退院、そして社会復帰も可能な治療です。ロボット支援下心臓手術の保険適用は現在、心臓弁形成術となります。心臓弁膜症に対する治療対象の方がおられましたらぜひご相談ください。

山内 昭彦 医師

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友愛医療センター地域医療部
TEL:098-850-3811(代)