友愛医療センターは「外国医師臨床修練指定病院」です。

2023年4月、当院は厚生労働省より外国医師臨床修練指定病院に指定され、同月から9月末日までの半年間に渡って心臓血管外科に外国人医師を受け入れ、ロボット手術など新しい低侵襲治療を中心に研修を行いました。

外国医師臨床修練指定病院とは

心臓血管外科における修練の様子

日本では、日本の医師免許を持たない外国人医師は、患者さんの診断や治療及びそれに関連する一連の検査等の診療行為が認められていません。しかし、外国人医師などが行う臨床修練に関わる医師法第17条の特例などに関する法律により指定された外国医師臨床修練指定病院では、指導医の監督下であれば、外国人医師が診療行為(処方せんの交付を除く)を行っても良いという「外国人臨床修練制度」があります。
友愛医療センターは2023年4月に外国医師臨床修練病院に指定されたことから、外国人医師が当院指導医の監督下で、実際の診療行為を通じた研修を最大2年間受けられるようになりました。

外国人医師受け入れの目的

友愛医療センターは、海外医療機関・医師との様々な交流を通じて世界標準の医療技術や体制に関するを深めることで、当院の医療水準を向上させ、地域の患者さんの治療に活かしたいと考えています。

修練を修了した医師の声

修了証を持つアラン先生(右)と指導医の山内昭彦心臓血管外科部長(左)

友愛医療センターでの研修を希望したのは、ここが世界水準の設備を備えた低侵襲心臓手術、ロボット手術、血管内手術などの心臓血管外科手術の進歩の先駆者として知られているからです。友愛医療センターでは長年の経験と知識を持った専門医が、理論と実践的な経験を組み合わせるというアプローチを通じて、私に包括的な修練を提供してくれました。さらに、患者ケアに対する病院の学際的なアプローチによる総合的なトレーニング体験が提供され、さまざまな専門分野のチームと関わることで、心臓外科医にとって不可欠な患者ケアについて、より広い視野とより深い理解を得ることができました。これらの学びをフィリピン循環器センターの枠組みに統合することで、我が国で高度な心臓血管外科治療を提供できるようになります。友愛医療センターでのすべての瞬間、すべての学び、すべてのドキドキに感謝します。ありがとうございます!

オルティズ・アラン・アンソニー・デ・グスマン医師

フィリピンハートセンター(高度循環器治療センター)

研修指導した医師の声

アラン先生の研修は当院医療スタッフにとって非常に大きな意義のあるものでした。世界レベルの医療を念頭においた英語によるコミュニケーション、そしてアラン先生の「母国の医療水準を上げるためにひたすら精進する」という姿勢に感動をおぼえました。このような真剣な交流を今後も続けたいと考えております。

山内 昭彦医師

友愛医療センター 心臓血管外科部長

外国人修練制度に関するお問い合わせ

友愛医療センター診療部支援課

TEL.098-850-3811