認知症をもっと知ろう③ ー“見守り”から“つながり”へ ー

認知症の方のなかには、日常生活を続けながら病気と向き合う方も多くいらっしゃいます。 住み慣れた地域でその人らしく暮らしていくためには、周囲の理解や寄り添い・思いやりの心が何よりも大切です。 豊見城市地域包括支援センターでは、認知症に対する理解を深めるためのさまざまな取り組みを行っており、同センターから業務委託を受けている地域包括支援センター友愛も、これらの運営に携わっています。

オレンジカフェ

豊見城市地域包括支援センターが毎月開催している「オレンジカフェ」は、認知症への理解・普及啓発、認知症の方とそのご家族が地域で安心して暮らせる町づくりを目的としており、認知症当事者やご家族などが、認知症当事者の気持ちや、ご家族の認知症介護に関する悩みごとについてざっくばらんに意見交換や情報交換を行います。

【参加者の声】
みんなでお話しすることが楽しく、悩んでいたことも目の前がパッと明るくなり気が楽になります(当事者)

オレンジガーデニング

オレンジカフェの一環で、ことし7月に開催されたオレンジガーデニングでは、9月のアルツハイマーデー/月間に向けて、参加者がマリーゴールドやヒマワリなどの種植えを行いました。笑い声が溢れるなか、参加者からは「花が咲く頃にまた見にくるよー」という声も聞かれました。

【参加者の声】
毎日認知症の母の介護をしていて、誰かと思いを共有したいと思い今回初めて参加しました。
色々な方と交流ができて、とても良かったです!(ご家族)

認知症サポーター養成講座

豊見城市地域包括支援センターでは、地域の自治体や小中学校などの教育機関、企業を対象に、認知症サポーター養成講座も実施しています。 ことし6月には、豊見城市の座安公民館で、スライドや寸劇を通して認知症の症状や認知症の方への接し方などについて知ってもらいました。

認知症サポーターになったら何をするの?

認知症サポーターになったから何か難しいことをしなくてはいけない、ということはありません。近所に気になる人がいたらさりげなく見守る、認知 症になっても友人づきあいを続けていく、認知症の人と暮らすご家族の話 し相手になることなども、認知症の基本を学んだサポーターだからこそできる活動です。

友愛会で働く友愛人

地域包括支援センター友愛  社会福祉士 新里智美さん

友愛会で日々業務に励む職員を紹介する「友愛人」。今回ご紹介するのは、地域包括支援センター友愛の社会福祉士、新里智美さんです。


認知症地域支援推進員として、主に認知症に関する相談を担当する新里さん。「地域の方々に認知症に対する正しい理解を広げたい」と、オレンジカフェや認知症サポーター養成講座の企画・運営も担います。 これらのイベントに参加する認知症当事者やそのご家族の話に、うんうんと頷きながら相手の口調に合わせて丁寧に語りかける新里さん。その穏やかな笑顔を見ていると、こちらまで優しい気持ちになります。
認知症当事者と接する際に大切なのは、相手を尊重し、相手の心に寄り添うこと。 数年前に社会福祉士の資格を取得したという新里さんですが、きっと今のこの仕事が天職ではなかろうか、 とこちらが勝手ながら思ってしまうほど、これらを新里さんが自然に体現しています。
「認知症の方でも体は元気な方が多くいらっしゃるので、ご本人同士が交流・活動できる場があればやりがいや生きがいにつながるのでは」と話す新里さん。
認知症の方やそのご家族が住み慣れた地域でその人らしく過ごせる環境づくりを目指して、新里さんの挑戦は始まったばかりです。