友愛園は「超強化型介護老人保健施設」です。

「高齢者施設」と言っても、その中には種類があることをご存知でしょうか?高齢者施設には大きく分けると「公共型施設」と「民間型施設」があります。民間型施設とは、介護付有料老人ホームや住居型老人ホームやグループホームなどのことを指し、友愛園が含まれる公共型施設には施設の規模などによってさらに5つの区分に分けられています。

公共施設の種類
介護老人保健施設の区分評価表

友愛園は公共型施設の5区分のうち「介護老人保健施設(老健)」として認可されています。そして、数ある老健の中でも、特に在宅復帰率や在宅支援機能が高いとして「超強化型」に指定されています。

友愛園で行っていることとは?

友愛園は、ご利用者がご自宅で健やかに生活いただくために必要な心身機能の回復を目的に、個々人の希望や思いに沿って作成したケアプランに基づき、ご利用者やそのご家族の不安は都度キャッチし、課題の解決へ向けて日々サービスを提供しています。また、多職種でのミーティングを頻繁に開催し、ご利用者の課題に対する進捗確認・軌道修正を行っています。

さらにデイサービス利用のほか、短期リハビリテーション、短期入所(ショートステイ)、ご自宅へ伺い自宅環境整備のお手伝いやお看取りの支援も行っています。

もう一つの特徴「リハビリ」

超強化型老健施設の特徴でもある「リハビリ」。目標は “できる活動を、する活動へ!”

利用者さんが “できる活動(身体能力)” を客観的に評価するR4システム※を導入し目標を設定。在宅で生活をしていくためのリハビリ「生活リハビリ」を行います。

※R4システムとは・・・ご利用者が“現在できること”を客観的に評価するICF(国際的な心身機能の分類方法)を用いて、全老健の長年のデータを統計的に解析し個々の心身機能をいくつかの軸で分け、5段階の絶対評価をおこなうシステム。

また、友愛園では身体だけでなく「心の意欲」も上げられるよう、利用者さん本人の希望を大切にしています。

多剤服用の整理にも取り組んでいます

現在、医療界では高齢者の多剤服用が影響となる血圧低下が問題視されており、結果的に「認知症の発症や進行」「余命の短縮」「転倒・転落による寝たきり」などの副作用が起こることが知られるようになってきました。これらの原因として、加齢が進むと肝臓や腎臓などの機能が弱まって薬の代謝・排泄の機能が低下し、薬の血中濃度(血液中のお薬の濃度)が上昇することが挙げられています。

そこで、友愛園の入所フロアでは、ご入所者の多剤併用を重点的な取り組み課題として、常勤医師が診察を通して定期的な見直しを行い、服薬調整が可能な方にはかかりつけ医と連携して整理を行っています。

(広報誌ゆうあい 2019年10月、2021年5月掲載記事より抜粋・再編集)