「地域包括ケア病棟」を開設しました

豊見城中央病院では、2022年10月より「地域包括ケア病棟」(80床)の運用を開始しました。

2022年10月より地域包括ケア病棟の運用を開始しました
地域包括ケア病棟って他の入院病棟と何が違うの?

地域包括ケア病棟では、ご自宅や施設での療養中急に具合が悪くなった方や急性期病院(※1)で治療を行い、状態は安定したが経過観察が必要な方、もう少しリハビリを受けたい方、レスパイト入院(※2)をご希望される方などさまざまな患者さんが入院することができます。いずれの場合にも、患者さんご本人やご家族が住み慣れた地域で安心して、長く元気に暮らすための仕組みを作ることが目的です。

  1. 急性期病院…急な病気の発症や重症者の治療を集中的に行う病院。専門性の高い診療を提供し、状態を早期に安定させることが目的
  2. レスパイト入院…日頃ご自宅などで介護をしている方の心と体を休めるための短期間の入院

各病棟機能の違いについて

名称 役割 対象者 入院日数の制限 入院中できること
一般入院病棟 急な怪我や病気の治療、処置のために必要な入院を行う 早期に集中した治療を受ける必要がある方 21日以内 入院の原因となった疾患の治療が優先となる
回復期リハビリテーション病棟 自宅療養、自立した生活に向けて集中的なリハビリテーションを行う 対象となる疾患に制限がある 60〜180日
※疾患の種類によって上限日数が異なる
病気発症以前に近い状態まで回復することを目標としたリハビリテーション提供が中心となる
地域包括ケア病棟 状態は安定しているが、継続的な治療を受けており、自宅療養などへの移行調整が必要な場合 対象となる疾患の制限はないが、主治医の判断が必要 60日以内
※病状によって主治医が必要性を判断する
患者さんの状態に合わせた治療や自宅復帰に向けての調整

豊見城中央病院 地域包括ケア病棟 入院から退院まで

域包括ケア病棟 入院から退院まで
入院から退院まで1

◆入院治療の相談

地域連携室へ診療情報提供書を送付していただき、主治医の判断のもと、入院受入れの調整を行います。

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入院から退院まで2

入院が決まったら…

地域包括ケア病棟では、患者さんが入院前から患っている病気に対する継続治療や必要な検査を行います。ご自宅への復帰に向けたリハビリ支援が必要な方のお手伝いをさせていただくこともあります。入院中にさらなる治療が必要になった場合は一般病棟への移動や急性期病院への転院が必要となります。

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入院から退院まで3

状態が安定してきたら…

ご自宅や福祉施設で生活できる状態まで回復したら主治医や入退院支援相談員と話し合い、心身の状況を考慮した生活環境の提案や退院後に必要な福祉サービスの調整・手配を行い、退院します。

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看護部長よりご挨拶

豊見城中央病院 看護部 大城正志 部長

豊見城中央病院 看護部
大城正志 部長

当院では新たに地域包括ケア病棟(2病棟)として80床の病床を開設致しました。地域のニーズに合わせ、入院・治療への柔軟な対応ができ、地域医療へ貢献できる新たな病棟(システム)を提供してまいります。
今後も、豊見城市近郊の中核病院としての役割を果たせるよう歩み、 病院機能として「何が必要か?」を考えながら地域の皆様を支援していきたいと考えております。

豊見城中央病院

(広報誌「ゆうあい」2022年夏号掲載記事より抜粋・再編集)