九州・沖縄ブロック DMAT実働訓練実施

友愛医療センターDMATチームも参加しました

2024年1月26~28日に、九州・沖縄のDMAT(災害医療派遣チーム)実動訓練が沖縄県で開催され、当院も災害拠点病院として参加しました。鹿児島県からも出水総合医療センターのDMATが来院し、当院職員と協力して被災者対応訓練を行いました。訓練は、「沖縄本島南部スラブ内地震」により豊見城市周辺で震度6強が発生したことを想定し、南部地区を中心に多数の死傷者が発生、いくつかの病院が倒壊、停電・長期的な断水、空港の使用不可、ガスの広域提供停止など細かい設定がされ、当院は断水を想定した訓練を行いました。

災害拠点本部と物資や人材などの調整
出水総合医療センターDMATと現状共有
搬送された患者さんの入院調整

1月1日に起こった能登半島地震でも、発生直後から全国のDMATを始めとする多くの医療者が即座に現地入りし、活動を続けています。突然発生する災害に備えるため、当院も平常時から他機関・他医療施設と地域特性を考慮した出動体制や災害現場活動等での連携強化を進めてまいります。

参加者インタビュー

今回の訓練は、本部エリア・診療エリア・DMATエリア・病棟に分かれて机上訓練を行い、私は「診療エリア」を担当しました。どのようにしたら病棟患者の配置がわかりやすいか事前に意見を出し合い、拡大した病棟マップとマグネットを準備していたことで、訓練本番では、患者の出入りが把握しやすくなりました。断水を想定した今回の訓練では、エレベーターや水が使えない状況に加え、重症患者が大勢搬送されてきた設定でしたが、実際に実働での訓練だったら、かなり混乱したと思います。そういった状況を考慮した患者搬送方法や外来エリアの使用方法(傷病者用のベッドを配置等)の検討が必要だと感じました。訓練の成果を生かし、今後は病院全体での机上訓練を通じて、災害時の対応を理解し、さらに実働訓練を行いたいと考えています。

友愛医療センター7北病棟

仲宗根 幸美 師長代行