トミグスクアッチャーウォッチャー 2歩目
友愛会職員がトミグスクを散歩し、人やお店、街を紹介していきます!
#ハートがつなげた不思議な出会い
友愛医療センターの職員駐車場に面する敷地のフェンスに、いつしか張られた横断幕の『医療従事者の皆様へ、心から感謝』の文字に胸が熱くなりました。コロナ禍にはたくさんの方に何度も掛けていただいたこの言葉を、改めて私たちに贈ってくださったことへのお礼と、世間的にはコロナ禍がひと段落したと言われている今、なぜこのような横断幕を設置してくださったのかをお聞きしたく、病院のすぐ隣にある事業所にお邪魔しました。
幸建レンタル有限会社は浦添市に本社をかまえ、北谷町と豊見城市に営業所がある土木建設機器のレンタルを幅広く手掛ける会社で、豊見城営業所は現在建設中の小禄道路や与根地区の区画整理、そして私たち友愛医療センターの建築時にも、たくさんの重機を提供してくださいました。横断幕は伊佐幸兼代表が医療従事者へ感謝の気持ちを伝えたい思いで設置したとのことでした。
「実は私の娘が友愛医療センターの心臓血管外科にお世話になりました」と話すのは社員の當間さん。「中学生の娘が心臓の手術を行うことになったのですが、少しでも手術痕の小さい手術を受けさせたいと思い、MICSで定評のある友愛医療センターを紹介していただきました」とのこと。MICSとは、体の側部に5センチほどの穴を開けて手術を行う難易度の高い手術です。胸の真ん中に大きくメスを入れる一般的な心臓手術に比べて痕が目立たず、入院期間も大幅に短縮できます。娘さんは当院でのMICS手術とリハビリを無事に終え、今はすっかり元気に過ごしているそうです。
また、それだけではなく娘さんが退院した後、當間さん自身も友愛医療センターでMICSによる心臓手術を受けたとのことでした。「ここ10年ほど動悸と息切れがひどくて、喘息かと思っていたのですが、いよいよ厳しい状況になって、友愛医療センターの救急に駆け込みました。検査の結果、3つもの大きな心臓疾患が見つかったんです」。手術は無事成功、リハビリも終えて2週間で退院しました。「長い間苦しんでいたのに、2週間で楽になるなんて。もっと早く検査を受けて治療すれば良かった」と笑う當間さん。入院生活は「先生方も看護師さんもみんな話しやすく、優しかったです。リハビリを終えたときにいただいた卒業証書は今も自宅に飾っています」と嬉しそうに写真を見せてくれました。
「友愛医療センターで手術を受けた娘は、今年無事に高校生になりました。私も、以前は息切れしてできなかった力仕事を今は難なくこなしています。友愛の皆さんには心からありがとうと伝えたいです」と感謝の思いを語りました。
取材後、改めて敷地のフェンスに張られた横断幕を見るとさらに胸が熱くなりました。友愛医療センターの職員からも「あの横断幕から元気をもらっている」との声も多く聞こえます。このような温かいご支援を糧にこれからも安心・安全な医療を提供できるように努めていきます。
幸建レンタル有限会社
[事業内容] 建設機械レンタル業
[代表取締役] 伊佐 幸兼 さん