より重症度の高い患者さんの命を救うために〜救急医療の現状について〜

急増する高齢者の救急搬送

人口の高齢化に伴い高齢者の救急搬送患者への対応が急務となっています。その中でも特に軽症・中等度の高齢者の救急搬送が増加しており、現在そのような患者さんは急性期病院(※1)に救急搬送などで入院する割合が高くなっています。
(※1)急性期病院:緊急度・重症度の高い患者さんを24時間体制で受け入れ、高度で専門的な治療を提供する病院のことです。

友愛医療センターは急性期病院です

当院救急外来は入院治療や緊急手術などが必要な重症患者を対象とする救急医療(一次・二次救急)を24時間体制で提供しております。医師の診断結果により、入院治療の必要性を認めたとき、入院が決定されます。

急性期の危険な状態から脱して病状が安定し軽快に向かっている方、手術後の経過が良好で軽快に向かっている方は、豊見城中央病院をはじめ他の病院を紹介し、転院していただく場合があります。

入院中は安心して治療を受けていただけるように入院早期から看護師やソーシャルワーカーといった多職種が介入し、退院後の療養環境を視野に入れたお話をさせていただいております。

救急外来・救急搬送の患者さんとご家族へ

他病院への転院に関するご理解とご協力のお願い

緊急性・専門性の高い治療を必要とする重症の患者さんを受け入れる体制を維持するために、救急外来では検査結果により「他の医療機関でも対応可能」と判断した場合、当院と連携する病院への転院や早期の退院(通院治療・かかりつけ医への紹介)をお願いすることがあります。 

適正な医療を提供するために(お願い)

救急外来 立津 由美子 看護師長

救急外来は、小さなお子様から高齢の方に至るまで全診療科、24時間で対応しています。しかし、救急外来を受診する患者さん全てに医療を提供しようとすると、 重症の患者さんの対応が遅れ、救える命が救えなくなってしまう可能性があります。
当院の役割は緊急度、重症度の高い患者さんに高度な医療を提供することです。 そのため初期治療は私達の病院が行い、他の病院で治療できる疾患に関しては、 連携している病院へ転院をお願いする場合があります。
「動けないのに、転院しないといけないのか」と思うこともあるかと存じますが、そのような時には私達が搬送のお手伝いをさせていただきます。 安心して治療が継続できるよう、転院についてのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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