ご自宅でできる透析 腹膜透析とは

腎臓は、体に必要な成分を再吸収し、不要なものを尿と一緒に排せつする働きがあります。その腎臓機能の低下が進行し、末期腎不全の状態となり自分の腎臓で生命が保てなくなると、腎臓の働きを補うために腎移植や透析治療が必要となります。透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類がありますが、今回は腹膜透析と7月から豊見城中央病院で新しく開設された腹膜透析外来についてご紹介します。

腹膜透析のメリット

腹膜透析とは、お腹につながるチューブを通してきれいな透析液を腹腔内に流し入れ、一定時間貯留し、にじみ出た老廃物を体外に捨てることで毒素を浄化する方法です。時間、場所を問わず透析ができるため、自宅や職場で透析を行うことができます。血液透析で管理が難しくなる終末期管理でも、腹膜透析だと上手くいくケースが多くあります。近年増加傾向の高齢透析患者の方への治療として、今後広まることが期待されている治療法です。

腹膜透析の1日のスケジュール

腹膜透析には、持続携行式腹膜透析(CAPD)と自動腹膜透析(APD)の2種類があり、ライフスタイルや体の状態に

合わせて選択します。

豊見城中央病院の腹膜透析診療の特色

・急性期治療後のリハビリ転院に対応します。
・家族の介護負担を軽減するために、在宅で療養している方が入院治療の必要がない場合でも、短期間、病院でお世話する「レスパイト入院」を行います。
※腹膜透析カテーテル留置(手術)は他院で行います。

HAPPY project

末期腎不全の主な治療法である血液透析に加えて、腹膜透析、腎移植、保存的腎臓療法を選択できる環境を作り、高齢血液透析患者の課題である終末期管理を地域で解決していくことを目的とする。在宅医、透析病院、クリニックと連携し腹膜透析、保存的腎療法を実施し地域で完結する慢性腎臓病の管理を目指す。

※保存的腎臓療法とは、腎代替療法(透析・移植)を行わず、対症療法と緩和ケアを主とした治療法です。

腹膜透析外来のご案内

7月から腹膜透析外来スタートしました。腹膜透析が自己管理できない患者さんへは、地域の訪問看護ステーションと連携し「アシストPD(腹膜透析)」を支援します。
 
外来日 第2・4木曜日14:00~15:00 ※予約のみ担当医:永山聖光
予約・問い合わせ先:098-851-0501(代表)

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