新たな救急車型ドクターカー 本格運用がスタートしています
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友愛医療センターが導入を目指していた救急車型ドクターカーが8月30日(金)に納車されました。これまで友愛医療センターのSUV型ドクターカーは、医師、看護師など医療スタッフを現場へ迅速に派遣する業務を行なっていましたが、救急車型ドクターカーの導入によって、患者さんを搬送することもできるようになりました。
救急車型ドクターカー導入 3つの目的
救急医療の強化
沖縄県南部地区では救急搬送件数が年々増加し、地域の消防署救急隊の業務ひっ迫が常態化していますが、これから急激に進展する高齢化に伴い、救急車へのニーズはさらに増加することが予想されます。
この状況に対応するため、当院は自ら患者搬送も行うことができる救急車型ドクターカーを導入し、救急隊の依頼に応じて救命救急活動と搬送業務を行います。
当院の救急車型ドクターカーには医師や看護師、救急救命士なども同乗して高度な医療行為を行うことが可能ですので、搬送中も患者さんに質の高い医療を提供できるようになります。
施設間搬送の強化
今の日本では、地域の各医療機関が役割を分担し、互いに連携して患者さんを診ることで、限りある医療資源を有効活用することが重要となっています。
地域の中核的な急性期病院として当院がより多くの患者さんに高度な医療を提供するため、救急車型ドクターカーで当院と他の医療機関をつなぎ、当院での治療が必要な患者さんは当院へ、他の病院での治療が必要な患者さんは他の病院へと、安全に搬送できる体制を確立したいと考えています。
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災害医療機能の強化
近年、日本を含む世界中でさまざまな災害が起き、沖縄でも自然災害や大規模な事故などが起きる可能性は否定できません。
当院は地域災害支援病院に指定されており、自然災害や大規模な事故など、万が一の際には被災地へ災害医療チーム(DMAT)を派遣したり、患者さんを受け入れたりするなど、病院内外で災害医療活動を行います。
当院の救急車型ドクターカーは沖縄DMATカーとしての指定も受けており、それらの活動で重要な役割を担うことになります。
救急車型ドクターカーの特徴
広い
足元幅は一般的な救急車と比べて1.5倍に拡大。さらに、スライド式のストレッチャー架台と跳ね上げ式シートを搭載したことで、車両右側にも隊員が立てるスペースを確保。車内でも傷病者の両側から医療活動を行うことができます。
揺れない
独自の高剛性ボディと板バネが車両のゆがみや揺れを軽減し、従来に比べて揺れが大幅に減少したことで、患者さんをより安全に搬送できます。
使いやすい
電動ストレッチャーや電動2段ステップ、ウォッシャブルフロアの導入など、工夫を凝らした車両設備を搭載し、医療スタッフの身体的負荷を軽減しました。
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ドクターカークラファンチームからメッセージ
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5月13日から7月30日まで救急車型ドクターカー導入のためのクラウドファンディングを行い、地元沖縄を中心に800名を超える方々から、目標の2,000万円を大きく上回る23,069,000円のご支援をいただきました。
これは導入する車両と車載する医療機器の購入総額のおよそ半分に相当します。皆様からお寄せいただいた温かいお気持ちを地域医療の充実に役立ててまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。