認知症をもっと知ろう② ー友愛会の取り組み(予防・早期発見・治療について)ー

認知症は予防・早期発見できます!

認知症は完治が難しい進行性の病気ですが、予防や早期発見が可能なほか、薬によって症状の進行を遅らせることができます。ここでは、予防や早期発見、お薬に関する友愛会各施設の取り組みをご紹介します。

体操で予防

認知症予防に効果的な体操としては、コグニサイズ、グーパー体操、有酸素運動などが挙げられます。これらの体操は、脳の活性化や血行促進、筋力維持に役立ち、認知症の発症を遅らせる効果が期待できます。
今回は豊見城中央病院の病棟で取り入れているコグニサイズをご紹介。頭を使いながら行うエクササ イズで、認知機能低下の抑制になることも明らかになっています。
(参考元:国立長寿医療研究センター)

〜やってみよう!自宅で気軽に認知症予防!〜

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これを20まで続けましょう。

検査で早期発見

豊見城中央病院附属健康管理センターでは、アルツハイマー型認知症の早期発見につながるオプション検査を実施しています。

MCIスクリーニング検査

採血だけの簡単な検査で血液中の3つのタンパク質を調べて、MCI(軽度認知障害)のリスクを判定します。

■ 50〜75歳の方へおすすめ 
■ 脳ドック・人間ドックのオプション検査
■ 結果が届くまで約3週間 
■ 2次検査が必要な方は専門外来へご案内

価格:22,000円(税込)

脳海馬AI解析検査

“記憶の司令塔”である脳の一部「海馬」は加齢とともに萎縮しますが、海馬の萎縮はアルツハイマー型認知症の 初期症状の一つでもあります。
この検査ではAI解析により海馬の健康状態を数値化します。

価格:11,000円(税込)


〈お問い合わせ先〉

豊見城中央病院附属 健康管理センター
TEL:098-852-2000(月~土 9:00~15:00)  ※土曜日は不定期営業となります。

【関連リンク】

健康管理センター オプション検査

薬で進行を遅らせる

MCI(軽度認知障害)・初期アルツハイマー型認知症の方を対象に、点滴投薬により進行を遅らせる“レカネマブ治療”があります。この治療法は2023年12月に日本国内で承認され、友愛医療センター脳神経外科では、 2024年10月に導入を開始しました。

レカネマブ治療の意義

アルツハイマー型認知症は認知障害を引き起こすタンパク質(アミロイドβ)が脳内に蓄積すること神経で起こります。 細胞 この治療では、点滴投薬によってすでに脳内に蓄 積しているアミロイドβを除去することができ、これにより病気の進行を遅らせ、認知機能の低下を緩やかにすると考えられています。

対象となる方

以下のいずれかと診断された方 
● MCI 
● 初期のアルツハイマー型認知症

次のような症状がある方は、お近くの専門医の受診や人間ドックでのオプション検査をご検討ください。

■ 何度も同じことを話したり聞いたりする 
■ 料理の味付けが以前と変わった
■ 部屋が散らかるようになった
■ テレビの内容が理解できなくなった 
■ 約束の日時や場所を間違えるようになった
■ 趣味や好きなものに興味を示さなくなり、外出にも消極的になった

治療の流れ

他の医療機関での受診や検査によりMCIや初期アルツハイマー型認知症と診断され、当院での治療が決まりましたら、初回投与は入院(1泊2日)して行い、2回目以降は2週間に一度来院していただき、約1時間の点滴を行います。
脳の状態を確認するため、定期的にMRI検査を受けていただく必要があります。

費用

当治療は保険適用となりますが、1ヶ月に18,000円の自己負担がかかります。

その他の治療法

当院では、レカネマブの点滴治療のほかにも、内服・貼り薬により症状を緩和する治療を2025年6月から導入しています。

■ 認知症を発症してから使用する薬です。
■ アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑える目的で使用します。
■ 生活の困難さを軽減し、ご家族や介護する方の負担軽減にも繋がります。