友愛会が取り組む多職種の研修

友愛会では友愛会のシンボルマークのデザインテーマにもなっている“人と人との心のふれあい”を大切に、各職種が協力しチーム医療を展開しています。
そして各職能団体によるスキル向上とともに、施設・職種の垣根を超えた研修(ノンテクニカルスキル向上)を企画しています。

友愛会の研修を担う「人材開発課」

友愛会職員の教育・研修を担っているのが人材開発課です。院内研修に関する取り組みや資格取得等の支援などが主な業務です。
今回はその中から、今年4月に入職した職員を対象とした半年間の振り返り研修(ワールドカフェ)と、心理相談室と共同で企画したストレスマネジメント研修を紹介します。

半年振り返り研修(ワールドカフェ)

「ワールドカフェ」は友愛会入職1年目の職員を対象にした研修です。10月に研修医や看護師、事務職など多職種の82人が入職後の半年間を振り返り、仕事をする上で感じた達成感や不安に思っていることなどを語り合いました。

インドネシアからの特定技能生も参加し、ひさしぶりに顔を合わせた同期の仲間たちとお菓子や飲み物を口にしながら、課題テーマの「楽しかったこと・成長したこと、辛かったこと・苦しかったこと」について和気あいあいと本音トークが繰り広げられました。

「少しずつできる業務が増えてきた」「患者さんから『ありがとう』と言われてうれしかった」など、職種は違えど、仕事を通して得た充実感や不安に思うことはみな一緒のようで、2時間の研修の時間はあっという間に過ぎていきました。いろんな思いを吐き出して、すっきりとした表情になっていたのが印象的でした。

研修のまとめとして、人材開発課の池田晴美課長は「焦らずひとつひとつ自分自身の経験を積み上げていきながら、自分の目指す姿を考えていってください」と、新入職員にエールを送りました。

ストレス・マネジメント研修

11月には、人材開発課と心理相談室が共同で企画した「ストレスマネジメント研修」を実施しました。心理相談室の公認心理師のスタッフがヨガや瞑想のほか、心理療法の一つであるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)などのワークを通し、心身の整え方や健やかに日々を過ごすための物事の捉え方などを紹介しました。

ヨガでは呼吸法や無理のないポーズを取ったり、瞑想では「今・ここ」に意識を向けることで脳を休息させる「マインドフルネス」の状態を目指し、飲む瞑想、座って行う静坐瞑想、歩く瞑想などに取り組みました。

ACTのワークでは、自分自身が人生で大切にしている価値観について、「成長・学び・仕事」、「余暇・趣味」「対人関係」「健康」の4つの分野で過去や現在、将来の目標について書き出し、それをグループで共有。自分が大切にしていることを再認識したり、現状を受け止めどう行動すればいいか、互いに気づきを得ていました。

参加した職員は「自分の体や心と向き合うことができた。日常生活にも取り入れていきたいと思うことがたくさんあった」と感想を話していました。

関連リンク

医療技術部 心理相談室

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