2025年02月01日
ココロの相談室 心の筋トレをしよう! 〜マインドフルネスについて〜
“人は考える葦である”と、ブレーズ・パスカルが述べているように、私たちは日々何かを考えながら過ごしています。特に気がかりなことがあると、どうしてもグルグルと考え込んで思い悩む方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが「マインドフルネス」です。
「マインドフルネス」のスキルを身に付けることで、今ここでの自分の身体感覚や心の経験に気づきの目を向け、グルグル思考に対して適度な距離を置き、ストレスと上手に付き合うことができます。
マインドフルネスは瞑想を通して高めていきます。マインドフルネス瞑想にはさまざまなやり方がありますが、今回は比較的手軽にできる「歩く瞑想」をご紹介します。(友愛医療センター心理相談室公認心理師・友利七海)
歩く瞑想
- 散歩、仕事に行く途中、家の中でも構いません。歩いているときの足裏の感覚に意識を向けます。
- 瞑想の最中に、例えば周りの景色に注意が逸れたり、考え事が始まったりするかもしれません。注意が逸れることも自然なことですので、「集中できていない! ダメだ!」と思う必要はありません。
- 逸れたことに気づいたら、「OK、また足裏を感じよう」と穏やかに注意を戻していきます。
- ポイントは「逸れたら気づいて戻す」。これを繰り返し行うことで、日常の中でグルグル思考やネガティブ感情に巻き込まれそうな自分に早めに気づき、今ここの活動に集中できる、柔軟な心のスキルが育っていきます。
