こころと体の健康 ヨガでケア

ヒトトナリ、シゴトナリ#15 渡邊明寿香さん(豊見城中央病院 公認心理師、臨床心理士)

公認心理師・臨床心理士として、友愛会の産業保健業務に携わる渡邊明寿香さんには、心理職のほかにもうひとつの顔がある。昨年取得したヨガインストラクターだ。昨年は職員のストレスマネジメント研修で、初めてヨガのレクチャーを担当。ヨガを通じて身体と呼吸、心を整えるセルフケアを実践した。

学生時代に学んだ「マインドフルネス」をきっかけに始めたヨガ。その魅力について、体だけでなく心も元気になるためのヒントが詰まっている点、そして心と体はつながっていることを感じられる点を挙げる。

渡邊さん自身、ヨガを始めたことで肩こりや頭痛の軽減といった体調の変化のほか、気持ちが安定するようになったと感じている。予想外のことやトラブルに遭遇した時も、以前のように気持ちが揺れたり落ち込んだりすることを恐れず、「そうなっても大丈夫、また回復できる」と思えるようになったそうだ。


心理職という仕事柄、さまざまな話を聞くことが自身の内面にも少なからず影響を及ぼすこともあるが、就寝前のルーティンとしてヨガや瞑想をやることで自分自身をケアし、翌日には気持ちを切り替えて業務にあたっている。
さらに、仕事面だけでなく、趣味の登山にもヨガは効果があるのだとか。呼吸を整えるのが上手くなったことで疲れが軽減され持久力もつき、昨年夏には富士山、秋には屋久島を踏破した。


今年は新たにヨガインストラクターの国際資格取得も目指しているという渡邊さん。ヨガの学びを深め、患者さんや職員の心身のケア、ストレスマネジメントにも活かしていきたい、と新たな目標に心を弾ませている。