友愛会リハビリ発表会開催! 日ごろの成果や課題を共有
第17回友愛会リハビリテーション発表会が3月15日、友愛医療センター、豊見城中央病院、友愛ケアセンターの各施設をオンラインでつなぎ開かれました。今回の発表会は、若手からベテランまで全リハビリスタッフが患者さんのために力を合わせながら発展していきたいとの思いを込め「共造、連携、発展〜リハビリテーションの進化と変化への適応〜」がテーマとなっており、総勢143人のリハビリスタッフが参加しました。
基調講演では「診療報酬改訂による影響と今後の展望」というテーマで、友愛ケアセンターの喜納聡子課長、豊見城中央病院の當山武弥科長補佐、友愛医療センターの大城茜科長代行が講演。當山科長補佐は友愛会リハの課題として、慢性的な人員不足、友愛会として一体的な動きの鈍化、中堅以上の職員のスキルを伸ばす環境が不十分などを挙げ、解決策の案として適正な人員や管理職の配置、増員計画の推進や友愛会のおけるリハ職の一体的な運営の強化が求められることを指摘しました。


基調講演に続いて、各事業所の理学療法士や作業療法士6人が発表。担当した症例や集団認知行動療法プログラムにおける多職種の関わり、回復期病棟の在院日数から見る課題など、幅広いテーマの報告がありました。
優秀賞には、友愛医療センター理学療法士の祖慶竜一郎さんの演題「心停止蘇生後、重症合併症発症例に対して心臓リハビリテーションを施行した症例〜TCHへ繋いだ一症例〜」が選ばれました。祖慶さんは多職種の連携を図ることで、友愛医療センターから豊見城中央病院に患者さんをつなぐことができたことにふれ「今後も全体で連携しながら患者さんのQOLまで含めたリハビリに取り組んでいきたい」と話しました。



発表会終了後の参加者のアンケートでは、さまざまな症例報告を今後も聞きたいという感想のほか、言語聴覚士の演題も聞きたいという声も寄せられました。
実行委員長を務めたリハビリ科の磯山明宏副主任は、アンケートの結果を踏まえ「特に若手のスタッフは症例検討会を望んでいると感じました。普段の臨床でも症例検討会を増やすことで、発表会ももっと活気がでるのではないかと思いました」と振り返りました。
友愛会リハビリテーションは「信頼され、選ばれるプロフェッショナルチームを築き、地域医療の中核を担う」をビジョンに掲げています。これからもビジョン達成に向け、友愛会リハビリスタッフは日々研鑽を積んでまいります!