RRS起動要素研修を行いました

6月14日、友愛医療センターでRRS(Rapid Response System)研修が行われ、院内から12名の看護師や救急救命士が参加しました。

RRSとは、入院患者が心停止や重篤な状態になる前に、患者の病態悪化の兆候に早期に気付き対応するために策定された介入手段のことをいいます。

今回の研修は臨床救急医学会が中心となり、当院での開催が実現。RRSの要素の一つである「起動」をテーマに、現場の医療従事者が患者さんの病態の変化に気付き、その際に行うべき迅速で適切な対応について学びました。

午前の研修では、東京慈恵会医科大学附属柏病院の鹿瀬陽一診療部長らが講師となり、年齢や病態などさまざまなケースの患者の事例のシナリオを使い、トレーニングを行いました。

参加したスタッフは患者役との会話やモニターに示された患者のバイタルサインを通し、異変を判断する基準や効果的な観察の仕方、緊急連絡をする際の注意点などについて理解を深めていました。

また、午後にはインストラクターとしての指導法について学び、研修を修了しました。

参加者からは「患者さんの病態悪化の評価の仕方や、主治医を呼ぶための指標がわかり勉強になった」「今回の研修の学びを現場のスタッフにも伝えたい」「リハビリ中の患者さんに対しても活用できればいいと感じた」といった感想が寄せられました。

研修に参加した12名は、今後インストラクターとして院内にてRRSトレーニングに取り組み、医療現場の質向上を目指してまいります。